「曜日」はベトナム語で?
Thứ hai〜Chủ nhật(トゥー ハイ/チュー ニャット)の発音・使い方

「「曜日」はベトナム語で?Thứ hai〜Chủ nhật(トゥー ハイ/チュー ニャット)の発音・使い方」はベトナム語で

Thứ hai

トゥー ハイ —「トゥー↗」をすっと上げて「ハイ→」は平らに

月曜日。ベトナム語の曜日は thứ(〜番目)+数字でできていて、月曜が「2番目」から始まります。日曜だけは数字を持たない別語で chủ nhật(チュー ニャット)

「曜日」はベトナム語で?Thứ hai〜Chủ nhật(トゥー ハイ/チュー ニャット)の発音・使い方

博物館の休館日、市場が立つ日、ホテルの朝食時間が変わる日。旅程を組むときも、店先で「今日はやってる?」と確かめるときも、曜日は毎日のように出てきます。ベトナム語の曜日は thứ(〜番目)+数字という仕組みで、月曜が「2番目」から始まるのが最初の関門。ここさえ飲み込めば、7つのうち6つは数字を並べ替えるだけで片づきます。

現地の人に伝わる発音のコツ

覚える順番としては、まず thứ の一語です。日曜以外の6つがすべてこの音で始まるので、ここの精度がそのまま曜日全体の通じやすさになります。

Wiktionary の IPA はハノイで [tʰɨ˧˦]。母音の ư は日本語にない音で、[ɨ] は「イ」と言うときの口の形(唇を横に引いたまま)で「ウ」を出す音です。カタカナの「トゥー」に引きずられて唇を丸めると u(ウ)に寄ってしまい、別の語に聞こえます。唇を丸めない、これだけ意識してください。

子音の th は息を強く伴う有気音で、日本語の「タ」より息が漏れる感じ。声調は ứ に付いた鋭アクセント(´)=サック声調(thanh sắc・上げ)で、IPA の ˧˦ が示すとおり中くらいの高さからすっと上げます。サイゴンは ˦˥ とさらに高い位置からの上げ。「トゥー↗・ハイ→」、後ろの hai は記号なしのンガン声調(平ら/[haːj˧˧])なので高さを変えずに置くだけです。

日曜の chủ nhật だけは音の作りがまったく違います。chủ は下の鉤( ̉ )=ホイ声調(下げ上げ)で [t͡ɕu˧˩]、nhật は下の点=ナン声調(短く落とす)で [ɲət̚˧˨ʔ]。「チュ↘ー・ニャッ↓」と、いったん沈めてから短く切って止めます。

北部(ハノイ)と南部(ホーチミン)の違い: 曜日の語彙そのものは南北共通です。ただし chủ nhật は音の差が大きく、Wiktionary はハノイ [t͡ɕu˧˩ ɲət̚˧˨ʔ] に対してサイゴンを [cʊw˨˩˦ ɲək̚˨˩˨] と記載しています。南部では「チュウ ニャック」に近く聞こえ、さらに chủ nhựt という別綴りも Wiktionary の異形として立っています。thứ sáu の s も、北部は [s](サ行)ですが、フエ・サイゴンでは [ʂ] の反り舌が現れて「トゥー シャウ」寄りに響くことがあります。

ベトナム語の曜日 早見表(月〜日)

曜日 ベトナム語 読み 直訳 音声
月曜日 thứ hai トゥー ハイ 2番目
火曜日 thứ ba トゥー バー 3番目
水曜日 thứ tư トゥー トゥ 4番目
木曜日 thứ năm トゥー ナム 5番目
金曜日 thứ sáu トゥー サウ 6番目
土曜日 thứ bảy トゥー バイ 7番目
日曜日 chủ nhật チュー ニャット 主の日

Wiktionary の thứ の項は、この語を「order, rank, sort, type, kind, category」の名詞と定義したうえで、序数を作る接頭辞(thứ tám=8番目)として、さらに転じて「曜日」そのものを指す語として立てています。曜日名は序数の流用だと分かると、表を丸暗記しなくても組み立てられます。

引っかかるのは水曜だけです。単独の「4」は bốn(ボン)ですが、曜日は thứ tư で tư を使います。Wiktionary も「『4番目』の意味では bốn が使われることもある」と注記していますが、曜日として言うときは tư で固定と考えて構いません。もうひとつ、土曜の thứ bảy は Wiktionary の IPA が [tʰɨ˧˦ ʔɓaj˧˩] で、b が入破音 [ɓ](喉を軽く閉じてから息を吸い込むように出す音)。日本語のバ行より少し喉に引き込むと近づきます。

場面別の使い方(旅行シーン)

今日が何曜日か聞く: Hôm nay là thứ mấy?(ホム ナイ ラー トゥー マイ)。これは Wiktionary の thứ の項に載っている例文そのままの形です。会話では là を落として Hôm nay thứ mấy?(ホム ナイ トゥー マイ) と短く言うことも多い。返ってくるのはたいてい数字なので、月曜=2、火曜=3 と1つずらして受け取るのがコツです。

店の営業日をたずねる: Thứ hai có mở cửa không?(トゥー ハイ コー モー クア ホン)=「月曜は開いていますか?」。có 〜 không? が「〜ですか?」の疑問の型で、mở cửa は「扉を開ける=開店する」。曜日の部分を差し替えるだけで7通りに応用できます。

日を指定して予約する: 曜日の前に vào(ヴァオ)を置くと「〜曜日に」。Vào thứ bảy(ヴァオ トゥー バイ)=「土曜日に」。ツアーやマッサージの予約で日を伝えるときの定型です。

掲示を読む: 営業時間の看板やスケジュール表では、曜日を数字で略記することがよくあります。thứ hai=T2、thứ ba=T3、以下 thứ bảy=T7、chủ nhật=CN。「T2 – T6」と書いてあれば月〜金です。休みの日は ngày nghỉ(ガイ ギー) と書かれます。

ミニ会話例

あなたHôm nay là thứ mấy?(ホム ナイ ラー トゥー マイ)— 今日は何曜日ですか?
店員Hôm nay thứ ba.(ホム ナイ トゥー バー)— 今日は火曜です。
あなたThứ hai có mở cửa không?(トゥー ハイ コー モー クア ホン)— 月曜は開いていますか?

ベトナム文化メモ

月曜がなぜ「2番目」なのか。Wiktionary は thứ hai をポルトガル語 segunda-feira(第2の曜日)の翻訳借用だと説明しています。火曜の thứ ba は terça-feira、木曜の thứ năm は quinta-feira、金曜の thứ sáu は sexta-feira と、6日ぶんがそのまま対応します。ポルトガル語のこの数え方は日曜を週の起点に置いているので、その次の日が「2番目」になるわけです。

では日曜だけなぜ数字を持たないのか。chủ nhật は漢越語で、Wiktionary によれば中国語の **主日(=主の日)**由来。ポルトガル語の domingo、フランス語の dimanche がラテン語の dies Dominicus(主の日)に遡るのと同じ発想で、こちらは漢字の側から入っています。数字の列とキリスト教由来の1語が同居しているのがベトナム語の曜日名です。

表記について2点。ひとつは大文字で、Wiktionary は「Chủ nhật という大文字表記が公文書で定められている」と記しつつ、実際の運用は一貫していないとも書いています。看板でもネット上でも小文字・大文字の両方を見かけますが、読み方は変わりません。もうひとつは ngày を付けた形で、ngày chủ nhật(ガイ チュー ニャット) は語源的には「日・主の日」で重複していますが、ngày thứ hai と同じパターンに揃った言い方として定着している、と Wiktionary は注記しています。

よくある質問

Q. 「今日は何曜日?」を一番短く言うには? A. Hôm nay thứ mấy?(ホム ナイ トゥー マイ) で十分通じます。mấy が「いくつ」で、thứ mấy=「何番目=何曜日」。日付を聞きたいときは thứ ではなく ngày を使うので、「今日」はベトナム語で?のほうも合わせて見ておくと混同しません。

Q. 水曜だけ数字が違うのはなぜ? A. thứ tư(トゥー トゥ) の tư は「4」を表す別形です。単独の数字としては bốn を使いますが、序数や曜日では tư が選ばれます。Wiktionary の thứ tư の語源欄も、tư と bốn が入れ替わりうる語だと説明しています。

Q. 「土曜日に」と時を指定するには? A. 前に vào を置いて Vào thứ bảy(ヴァオ トゥー バイ)。この vào は「〜に」にあたる時間の前置詞で、週末をまるごと指すなら vào cuối tuần になります。詳しくは「週末」はベトナム語で?へ。

Q. 曜日を聞いても数字しか返ってこないときは? A. それが正解の返事です。「thứ ba」とだけ言われたら火曜。ベトナム語の曜日は語そのものが数字なので、聞き手が省略しているわけではありません。とっさに変換できないときは、指で数を出しながら確認すると確実です。

Q. 休館日・定休日はどう確かめる? A. 掲示に ngày nghỉ(ガイ ギー) とあれば休みの日。口頭で確かめるなら Thứ hai có mở cửa không?(トゥー ハイ コー モー クア ホン) のように曜日を入れて聞くのが早いです。

あわせて覚えたい関連フレーズ

所属ハブ: ベトナム語の数字 1〜100 まとめ

本記事のベトナム語表記・声調・IPAは Wiktionary と Vietnamese phonology (Wikipedia) を主要出典として編集部が照合しました。運営者情報

発音音声は合成音声(Microsoft Edge TTS・ボイス vi-VN-HoaiMyNeural)で作成しています。