「1万ドン」はベトナム語で?
Mười nghìn đồng(ムオインギンドン)の読み方

「1万ドン」はベトナム語で

Mười nghìn đồng

ムオイ ンギン ドン —「ムオイ↘・ンギン↘・ドン↘」フエン声調が3つ続くので全体を軽く下げていく

「1万ドン」の北部(ハノイ)の言い方。南部(ホーチミン)では Mười ngàn đồng(ムオイ ンガン ドン)。日本円で約62円(2026年7月時点)。屋台の飲み物1本、公衆トイレ2〜3回分の金額感。

旅行中いちばん耳にする金額、それがこの1万ドンです。日本円で約62円(2026年7月時点、1万ドン≒62円換算)。ミネラルウォーター1本、ちょっとしたお菓子、路上駐車代の目安がここ。屋台の会計はほぼこの単位で動くので、Mười nghìn(ムオイ ンギン)が瞬時に「1万ドン=約60円」と反応できると旅行の物価感がぐっと掴めます。

現地の人に伝わる発音のコツ

Mười(ムオイ)は**フエン声調(下げる)**で「ムオイ↘」。「10」を表す最重要語です。Nghìn(ンギン)もフエン声調で「ンギン↘」。Đồng(ドン)もフエン声調で「ドン↘」。3語すべて下がり系でリズムがそろっています。全体を「ムオイ・ンギン・ドン」と平坦に読むより、やや軽く下げていくトーンで発音すると通じやすくなります。

日本語話者の失敗は、Mười を「ムオイ」と2音節でハキハキ発音してしまうこと。実際は1音節に近い滑らかな二重母音で、「ムォィ」と一息で滑らせるイメージ。同じく Nghìn の ng- は鼻から抜ける柔らかい音で、「ンギン」と書くと硬く見えますが、実際は「ンギン」の「ン」を鼻に軽く響かせる感覚です。

北部(ハノイ)と南部(ホーチミン)の違い: 千の言い方が完全に別語彙。

  • 北部: nghìn(ンギン) → Mười nghìn đồng(ムオイ ンギン ドン)
  • 南部: ngàn(ンガン) → Mười ngàn đồng(ムオイ ンガン ドン)

どちらでも通じますが、行き先の言い方を使うのが自然です。

「1万ドン」まわり早見表

金額(ドン) 北部 読み 日本円の目安 音声(北部)
10,000 mười nghìn ムオイ ンギン 約62円
20,000 hai mươi nghìn ハイ ムオイ ンギン 約124円
50,000 năm mươi nghìn ナム ムオイ ンギン 約310円
100,000 một trăm nghìn モット チャム ンギン 約620円
500,000 năm trăm nghìn ナム チャム ンギン 約3,100円

※日本円の目安は2026年7月時点のレート(1万ドン≒約62円)で計算した概算。実勢は変動します。

桁の感覚: mười nghìn(1万)と mười triệu(1000万)は語尾の単位で桁が3つ違います。ンギン=千の位、チャム=百の位、チエウ=百万の位とセットで覚えると、金額を聞いた瞬間に桁を認識できます。

場面別の使い方(旅行シーン)

屋台・路上カフェで: ベトナムコーヒーやチェー(ベトナムスイーツ)、バインミー1個は1万〜3万ドンが定番の相場感として旅行ガイドで紹介されます。「Mười nghìn」 と聞こえたら1万ドン、1万ドン札を1枚出せば完結。1万ドン札は緑がかった青いポリマー紙幣です。

ミネラルウォーター・スナック: コンビニのミネラルウォーター(500ml)は5,000〜1万ドン、スナック菓子は5,000〜2万ドンが定番。「Mười nghìn thôi(ムオイ ンギン トイ/1万ドンだけ)」 のように thôi(〜だけ)が付くと**「1万ドンぽっきり」**のニュアンスに。

バイクタクシー(xe ôm)の短距離: 近距離のバイクタクシーは1万〜3万ドンが目安。乗る前に「Mười nghìn được không?(ムオイ ンギン ドゥオック ホン/1万ドンでいい?)」 と交渉するのが定番の流れ。乗った後の値切りはトラブルの元なので、必ず乗車前に

ミニ会話例

あなたCho tôi một chai nước.(チョー トイ モット チャイ ヌオック)— 水を1本ください。
店員Mười nghìn.(ムオイ ンギン)— 1万ドン。
あなたCảm ơn.(カムオン)— ありがとう。

ベトナム文化メモ

1万ドンは**「屋台会計の基準単位」**として現地の物価感を測る目安になります。旅行者の間で「バインミー1個いくらだった?」「1万5千ドンだよ」というやり取りが定番なのは、屋台の価格帯がほぼこの範囲だから。

紙幣として1万ドン札は、実は旅行者が2万ドン札と間違えやすい組み合わせの片割れでもあります(もう片方は50万ドン札)。2万ドン札は青系、1万ドン札は黄褐色系のポリマー紙幣で、明るい場所で見れば区別できますが、屋台の薄暗い照明下では手触りの違いで判別する現地の人も多いのだとか。

余談として、ベトナムでは価格表示に「10k」「10.000đ」のような千区切りをピリオドで書く慣習があります。「10k」=10,000ドン=1万ドン、「100k」=100,000ドン=10万ドン、と読めるようになるとメニューがぐっと読みやすくなります。

よくある質問

Q. 1万ドンでどこまで買える? A. ミネラルウォーター1〜2本、バインミー1個、ベトナムコーヒー1杯、公衆トイレ2〜3回、路上駐車1〜2回、といった単位の目安として旅行ガイドで紹介されます。日本の「100円玉1〜2枚」の感覚に近い金額です。

Q. mười nghìn と một chục nghìn の違いは? A. 意味は同じ「1万」ですが、口語で使うのはmười nghìnが標準。một chục(1ダース=10)は主に果物や卵の10個入りで使う語で、金額では基本使いません。

Q. 桁を聞き間違えないコツは? A. **末尾の単位(nghìn / triệu)**に集中して聞くこと。ンギン=千の位、チエウ=百万の位。屋台では省略されることが多いので、その場合は前後の金額感(水1本なのに1万を超える額はない、など)で桁を判断します。

あわせて覚えたい関連フレーズ

所属ハブ: ベトナム語の数字 1〜100 まとめ

本記事のベトナム語表記・声調・IPAは Wiktionary と Vietnamese phonology (Wikipedia) を主要出典として編集部が照合しました。運営者情報

発音音声は合成音声(Microsoft Edge TTS・ボイス vi-VN-HoaiMyNeural)で作成しています。