旅行で使えるベトナム語挨拶 一覧|まずはこの10フレーズ(読み・音声つき)

ベトナム語の挨拶は、まず Xin chào(シンチャオ)Cảm ơn(カムオン) の2つを覚えればスタートできます。ベトナム語には「おはよう/こんにちは/こんばんは」のような時間帯による使い分けがなく、chào(チャオ)ひとつで一日中通用するからです。旅行はもちろん、留学や赴任で着いた初日から使う挨拶10フレーズを、出番の多い順に一覧にしました。

フレーズ 読み 意味・使いどころ 詳細記事 音声
Xin chào シンチャオ こんにちは(時間帯を問わず一日中OK) 「こんにちは」はベトナム語で?Xin chào(シンチャオ)
Chào anh / Chào chị チャオ アイン / チャオ チ 年上の男性/女性への「どうも」。現地流の自然な挨拶 同上(こんにちは記事内で解説)
Cảm ơn カムオン ありがとう 「ありがとう」はベトナム語で?Cảm ơn(カムオン)
Không có gì ホン コー ジー どういたしまして 同上(ありがとう記事内で解説)
Xin lỗi シン ローイ すみません/ごめんなさい 「すみません」はベトナム語で?Xin lỗi(シンローイ)
Tạm biệt タム ビエット さようなら 「さようなら」はベトナム語で?Tạm biệt(タムビエット)
Hẹn gặp lại ヘン ガップ ライ また会いましょう 同上(さようなら記事内で解説)
Chúc ngủ ngon チュック グー ゴン おやすみなさい —(単発フレーズ。将来スポーク化候補)
Rất vui được gặp anh/chị ラット ヴイ ドゥオック ガップ アイン/チ お会いできてうれしいです(はじめましての場面で) —(将来スポーク化候補)
(お疲れ様) 直訳がない表現。Anh/Chị vất vả rồi(アイン/チ ヴァッ ヴァー ローイ=大変でしたね)などで代用。実際に苦労した相手へのねぎらいに使い、日本語のような定型挨拶としては使わない 「お疲れ様」はベトナム語で?直訳のない表現の伝え方

使い分けは「時間帯」ではなく「相手」で決まる

日本語の挨拶は朝・昼・晩で言葉を変えますが、ベトナム語の挨拶で変わるのは相手の呼び方です。chào のあとに相手に合わせた呼称をつけると、ぐっと自然になります。

相手 呼称 挨拶の形 読み
年上の男性(店員・運転手など) anh Chào anh チャオ アイン
年上の女性 chị Chào chị チャオ チ
年下・若い店員 em Chào em チャオ エム
明らかに年配の男性/女性 ông / bà Chào ông / Chào bà チャオ オン / チャオ バー

とはいえ旅行者が相手の年齢を見極めるのは難しいもの。迷ったら Xin chào(シンチャオ)で失礼になることはありません。Xin(シン)は丁寧さを足す言葉で、「ありがとう」を Xin cảm ơn にするのと同じ働きです。呼称の詳しい使い分けは今後公開予定の「ベトナム語の人称まとめ」で扱います。

現地流の挨拶(Xin chào との使い分け)

教科書の1ページ目に載る Xin chào ですが、実はベトナムの人どうしは日常でほとんど使いません。フォーマルすぎる響きがあり、普段は「Chào+呼称」(Chào anh! など)や、笑顔でうなずくだけで済ませるのが普通です。さらに親しい間柄では「Ăn cơm chưa?(アン コム チュア/ご飯食べた?)」 が挨拶代わりになる、というのはベトナム語のよく知られた文化ネタです(知り合いどうしで使う気づかいの挨拶で、初対面の相手には使いません)。

だからといって旅行者が Xin chào を使うのはまったく問題なし。「丁寧な外国人」という印象になるだけなので、まずは Xin chào から始めて、慣れてきたら Chào anh/Chào chị に挑戦する、という順番がおすすめです。

場面別・最初のひとこと(旅行シーン)

ホテルのフロントで: 入店時に「Xin chào」。チェックアウトで世話になったら「Cảm ơn chị(カムオン チ)」、去り際に「Tạm biệt(タム ビエット)」

食堂・カフェで: 席についたら店員さんに「Chào em」(若い店員が多いため)。注文や会計の詳しい言い方は「いくらですか」はベトナム語で?Bao nhiêu tiền(バオニウティエン)へ。

市場・お土産屋で: 挨拶してから見ると対応が柔らかくなります。「Chào chị」→ 商品を見る → 買わずに出るときも「Cảm ơn」 のひとことを。

北部(ハノイ)と南部(ホーチミン)の違い

挨拶の語彙そのものは南北共通です。Xin chào・Cảm ơn・Tạm biệt はどちらでもそのまま通じます。違いが出るのは主に発音(南部は語尾の子音や声調の実現がやわらかい)と、相づちの「はい」。北部では Vâng(ヴァン)、南部では Dạ(ヤー) が主に使われます。旅行レベルでは、どちらを使っても意味は通じるので心配いりません。

ベトナム文化メモ

ベトナムには日本のようなお辞儀の習慣はなく、挨拶は笑顔+軽いうなずき、ビジネスの場では握手が基本です。深々と頭を下げるとかえって驚かれることも。また、家族や親しい友人の間では挨拶や感謝の言葉を日本ほど頻繁に交わさず、言葉より行動で示すのが自然とされます(身内へのあらたまった cảm ơn はかえって他人行儀に響く、と紹介されることもあります)。逆に言えば、旅行者が店先でひとこと Chào anh! と声をかけるだけで「おっ」という好反応が返ってくることが多く、挨拶のコスパはかなり高い言語です。

よくある質問

Q. 「おはよう」「こんばんは」は本当にないの? A. 日常挨拶としてはありません。朝も夜も chào でOKです。Chào buổi sáng(チャオ ブオイ サン=おはよう)という直訳表現は存在しますが、翻訳調で、フォーマルな場や放送以外の日常会話ではほぼ使われません。

Q. 「はじめまして」は何と言う? A. 決まり文句としては Rất vui được gặp anh/chị(ラット ヴイ ドゥオック ガップ〜=お会いできてうれしいです) が近い表現です。

Q. 別れ際は「バイバイ」でも通じる? A. 通じます。英語由来の bye bye(バイバイ)はベトナムでも日常的に使われており、くだけた場面なら自然です。丁寧に締めたいときは Tạm biệt を。

この一覧から各記事へ

関連ハブ: ベトナム語の数字 1〜100 まとめ(ムオイ・チャム・ンギン) / 旅行で使えるベトナム語会話 まとめ(ハブ準備中)

本記事のベトナム語表記・声調・IPAは Wiktionary と Vietnamese phonology (Wikipedia) を主要出典として編集部が照合しました。運営者情報

発音音声は合成音声(Microsoft Edge TTS・ボイス vi-VN-HoaiMyNeural)で作成しています。