「甘くしないで」はベトナム語で?
Không ngọt(ホン ゴッ)の発音・使い方

「甘くしないで」はベトナム語で

Không ngọt

ホン ゴッ —「ホン→」を平らに、「ゴッ↓」を短く止めるイメージで

ドリンクや料理の甘さを抑えたいときの一言。飲み物では ít ngọt(イッ ゴッ/甘さ控えめ) や ít đường(イッ ドゥオン/砂糖少なめ) のほうが自然でよく通じます。

ベトナムのアイスコーヒーやタピオカミルクティー、サトウキビジュースは、日本人の感覚だとかなり甘めに作られています。「甘くしないで」と伝えたいときの基本形が「Không ngọt(ホン ゴッ)」。ただし飲み物の現場では、まったくの無糖より「ít ngọt(甘さ控えめ)」「ít đường(砂糖少なめ)」のほうが自然でよく使われます。この記事では、通じる発音と場面ごとの言い分けをまとめて紹介します。

現地の人に伝わる発音のコツ

Không(ホン)は「〜ない」を表す否定語で、上げ下げのない平らな声調(ンガン声調)。「ホン→」とフラットに言えばOKです。

Ngọt(ゴッ)は「甘い」で、ナン声調(短く落とす)がついています。語頭の「ng」は、日本語の「ガ行」を鼻に抜かす音で、「ンゴッ」のように鼻にかけて始めるとネイティブに近づきます。最後は「ゴッ」と短くグッと止めるのがポイント。全体では「ホン→・ゴッ↓」のリズムで、2語目を詰まらせて終えます。

北部(ハノイ)と南部(ホーチミン)の違い: Không ngọt の語彙は南北共通です。ngọt の語末は北部では喉を締める「ゴッ」、南部ではやや軽く「ゴッ(ク)」に近い響きになりますが、どちらでも通じます。なお甘さの感じ方そのものは、南部の飲み物のほうが甘めの傾向があります。

「甘さ・砂糖」の言い分け早見表

「甘くしないで」だけでなく、控えめ・砂糖なし・氷少なめまで組み合わせると、自分好みの一杯に近づきます。

ベトナム語 読み 意味・使いどころ 音声
Không ngọt ホン ゴッ 甘くしないで(基本形)
Ít ngọt イッ ゴッ 甘さ控えめで
Ít đường イッ ドゥオン 砂糖少なめで
Không đường ホン ドゥオン 砂糖なしで
Ngọt vừa thôi ゴッ ヴア トイ 甘さはほどほどで
Ít đá イッ ダー 氷少なめで
Ngọt quá ゴッ クアー 甘すぎる(感想)

đường(ドゥオン)は「砂糖」を指す語。飲み物の甘さ調整では、この đường を使った ít đường / không đường が店員さんに最も伝わりやすい言い方です。

場面別の使い方(旅行シーン)

カフェ(cà phê sữa đá)で: ベトナムのアイスミルクコーヒーは練乳(sữa đặc)がたっぷりで甘め。控えめにしたいなら「Cho tôi cà phê sữa đá, ít ngọt」(チョー トイ カフェ スアダー、イッ ゴッ=アイスミルクコーヒー、甘さ控えめで) と注文時に添えます。

タピオカミルクティー(trà sữa)で: 甘さと氷を指定するのが定番の文化。「Trà sữa, ít ngọt, ít đá」(チャー スア、イッ ゴッ、イッ ダー=ミルクティー、甘さ控えめ・氷少なめ) と続けて言えば、好みの一杯になります。

サトウキビジュース(nước mía)で: 搾りたては甘みが強いので、甘さが不安なら「Nước mía không đường」(ヌオック ミア ホン ドゥオン=サトウキビジュース、砂糖なしで)。もともと甘いので、砂糖なしでも十分な甘さが残ります。

ミニ会話例

店員Chị uống ngọt bình thường nha?(チ ウオン ゴッ ビン トゥオン ニャ)— 普通の甘さでいいですか?
あなたCho tôi ít ngọt thôi.(チョー トイ イッ ゴッ トイ)— 甘さ控えめでお願いします。
店員Ít đường hả? OK chị.(イッ ドゥオン ハー?OK チ)— 砂糖少なめですね?わかりました。
あなたCảm ơn chị.(カムオン チ)— ありがとうございます。

ベトナム文化メモ

ベトナムの飲み物は、甘さが「おもてなし」や「元気の素」として大切にされてきた面があります。練乳をたっぷり使ったアイスコーヒー、砂糖を効かせたミルクティーやジュースは、暑い気候でエネルギーを補給する意味合いもあり、デフォルトの甘さは日本より一段強めです。

一方で近年は健康志向が広がり、若い世代を中心に「ít ngọt(甘さ控えめ)」「ít đường(砂糖少なめ)」を指定する人が増えています。チェーン店では甘さや氷の量を段階で選べることも多く、「甘さ50%」のように割合で頼む文化も定着しつつあります。だから旅行者が「ít ngọt」と伝えても嫌がられることはなく、むしろ慣れたやり取りとして受け止めてもらえます。料理でも、南部の煮物(kho)などは砂糖を効かせた甘辛い味付けが多いので、甘さを抑えたいときは「Đừng cho nhiều đường」(ドゥン チョー ニウ ドゥオン=砂糖を入れすぎないで)と伝えると調整してもらえます。

よくある質問

Q. 「砂糖なし」と「甘さ控えめ」はどう違う? A. まったく甘くしたくないなら Không đường(ホン ドゥオン=砂糖なし)、少しは甘さを残したいなら Ít ngọt(イッ ゴッ) や Ít đường(イッ ドゥオン)。飲み物では đường(砂糖)を使うほうが店員さんに伝わりやすいです。

Q. 料理が甘すぎたときは? A. 感想として Ngọt quá(ゴッ クアー=甘すぎる)。次に頼むときは Bớt ngọt(ボッ ゴッ=甘さを減らして) や Đừng cho đường(ドゥン チョー ドゥオン=砂糖を入れないで) と伝えると調整してくれます。

Q. 「ちょうどいい甘さで」とお願いしたいときは? A. Ngọt vừa thôi(ゴッ ヴア トイ=ほどほどの甘さで) が便利です。甘すぎず物足りなさすぎず、という中間の希望を伝えられます。

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所属ハブ: 味つけ・甘さ調整のベトナム語 まとめ

本記事のベトナム語表記・声調・IPAは Wiktionary と Vietnamese phonology (Wikipedia) を主要出典として編集部が照合しました。運営者情報

発音音声は合成音声(Microsoft Edge TTS・ボイス vi-VN-HoaiMyNeural)で作成しています。